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看護師がマーケターになる!?:看護計画で学ぶPDCAサイクルとは

突然ですが、看護師はマーケターに向いていると私は考えます。

なぜなら、看護師は患者さんの発言や表情、行動の観察(Sデータ)に加えて、バイタルサインや検査データ(Oデータ)を用いて、患者さんのニーズを予想し(アセスメント)、満たそうとするスキルがあるからです。これらのスキルはマーケティングでも非常に重要な技術です。

この記事では、マーケティング戦略で必要とされるPDCAサイクルについて、看護計画を用いて理解を深めましょう。

目次

PDCAサイクルとは?

PDCAサイクルは、プラン(Plan)、実行(Do)、確認(Check)、行動(Act)の4つのステップからなる継続的改善の手法です。このサイクルは、業務やプロジェクトの効果を高めるために広く用いられています。今回は、看護師の皆さんにPDCAサイクルを理解してもらうため、日常業務である看護計画を例に解説します。

PDCAと看護計画の原理は同じ!

看護計画とPDCAサイクル:計画(Plan)の段階

まず、看護計画を立案する段階を考えてみましょう。患者さんの状態を評価し、どのようなケアが必要かを決定します。これはPDCAサイクルの「Plan」にあたります。具体的には、患者さんのニーズに基づいた目標設定やケアプランの策定を行います。

例:

  • 患者さんの健康状態や生活環境を評価する。
  • ケアの目標を設定する(例えば、1週間以内に痛みを30%軽減する)。

入院時にはまず、疾患や症状から看護計画を立案しますよね。目標は「症状の緩和」だったり、「症状悪化時にすぐ気がつく」ためだったりと人それぞれ。

ビジネスでもそれぞれの問題や課題があります。問題や課題の解決に向けてまず計画を立案しましょう。

看護計画で学ぶ実行(Do):計画の実行

次に、立てた計画を実行に移します。これは「Do」の段階です。看護師は設定されたケアプランに基づいて日々のケアを行います。

例:

  • ケアプランに従い、症状の観察や痛みの管理、状態に合わせてリハビリを実施する。
  • 患者さんや家族にケア方法を指導する。

看護計画の評価:確認(Check)の重要性

実行した後は、その結果を評価する「Check」の段階です。設定した目標が達成されたか、どの程度効果があったかを確認します。

例:

  • 患者さんの痛みの程度を再評価する。
  • ケアプランの効果を検証し、問題点を洗い出す。

これは日々の記録と繋がります。ケアプランに沿って実施したら、患者さんにはどんな反応や効果が得られたのか、SOAPに沿って評価します。問題がない、まだ効果がわからないならDO(続行)を、改善点や変更点が見つけられれば表記して共有しましょう。

行動(Act):看護計画の改善と修正

最後に、「Act」の段階で計画の改善と修正を行います。評価結果に基づいて、新たな目標や改善策を設定し、再度PDCAサイクルを回します。

例:

  • ケアプランに必要な修正を加える(例えば、痛みの軽減が不十分であれば、新たな対策を追加する)。
  • 継続的な改善を目指して、新しい計画を立てる。

Actの部分は、個人での評価になる場合も、カンファレンスでの評価の修正の両方に関連します。「今のケアでいいのか?」という部分は、マーケティングでは「今の施策で効果が出ているのか?」をさまざまなデータに沿って検証し、改善することが重要です。

すなわち、看護計画もマーケティングも「1回では終わりではない」「繰り返し修正が必要となる」という点が同じなのです。

まとめ:看護師からマーケターへのステップ

PDCAサイクルは看護師の日常業務にも非常に役立つ手法です。看護計画を通じてPDCAサイクルを理解することで、効果的なマーケティング戦略を立てるスキルも身につけることができます。継続的な改善を行うことで、どんな分野でも成果を上げることが可能です。

このように、PDCAサイクルを実践することで、看護師からマーケターへとスムーズに転身するための基礎を築くことができます。

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